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増える竹害から
里山を守る
今日本では放置竹林が増加しています。
石油やガスが普及する以前、竹炭が一般燃料として重宝されていた時代は大切な資源として所有者によって管理されてきた竹林も、時代の流れも相まって、所有されていても管理されていないケースや管理者が高齢かつ人手不足で手入れが追いつかず結果放置に近い状態になってしまうというケースも少なくありません。
日本に自生している孟宗竹はとても成長が早く、筍の段階で収穫したり、古い竹を間伐する必要があります。竹林が放置され人間が入らなくなると何が起こるかというと、まずは筍が大好物のイノシシの住処となり、近隣農地への食害を引き起こす温床となります。
また、竹林が拡大し里山の樹木の成長を妨げたり、林全体に日が当たりにくくなり木が枯れてしまいます。樹木が根を張ることで地盤は固められていますが、根の浅い竹林が広範囲に広がることで土砂災害を引き起こしてしまいます。