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メンマが作る
新たな循環
日本で流通しているメンマの実に90%は中国産のメンマです。この中国産メンマの原材料は同じ竹でも日本の竹とは違う品種の竹なのです。
中国産のメンマに使用される竹は麻竹。現在日本で自生している多くは孟宗竹という品種です。麻竹は孟宗竹に比べて細くて柔らかく1年かけてゆっくり竹に成長するのに対し、孟宗竹は約50日で竹に成長します。さらに幹も太くて硬いため、日本ではごく短い期間にタケノコとして消費されるのみでした。そういった背景からメンマに加工するという発想そのものがありませんでした。
しかし日本の孟宗竹も収穫のタイミングを押さえ、適切な下処理・調理をすることで美味しいメンマや「竹菜」を作ることが可能です。この環境負荷の少ないメンマ・竹菜が流通することにより、山村地域に雇用を生み、このサイクルを持続していくための体制が整っていきます。